ichisansview’s blog

EVついての考えを記述します

xEVで行こう#9

品質規格でも似たようなことあった。

 EVは欧州のHEV潰しとの見方もあるが、以前も似たようなことがあった。英独伊など規格はバラバラで欧州の統一品質規格となったISO9001ができた。英国に住んでいた90年代はまだISOを取ってない欧州サプライヤーの方が品質よかった。米国フォードのQS9000持ってるところもあまり品質よくなかった。なぜなら品質がいいところは自らの品質システムあるのでISOとの整合性に時間がかかりすぐには取れないと考える。何もないところはすぐ認証が取れた。日本はあまり転職しないのでその道の職人のごとく品質は良かった。品質は人に依存していた。その時はそれが強みと思っていた。人の流動性が高いつまり転職の多い米国や欧州は弱みとすら思っていた。

 日JISや米SAEは人口が多くても国内規格に過ぎない。欧州は英国とアイルランドで人口は少なくてもISO国際規格になる。日本人は国際と頭についていると弱い。日本の品質システムをたたき台にISOにより見える化され文章化され、おまけに国際化されると、多くの人に広がり伝承ができ時代を越えた。人口減のいま思えば技術の伝承は課題である。当時はISO9001を取得すると日本の各工場の書式が統一され楽になったとしか思わなかった。

 ISO9001は品質全般で始まったが、その中で欧州と米国が推し自動車に特化するISO/TS16949ができた。後にIATF16949になりISOからも分離した。別れる時には協力はおしまないと社交辞令で結んであった。したがって欧米規格に過ぎない国際規格IATFインターナショナル・オートモビル・タスク・フォースには日本の自動車メーカーはどこも入っていない。部品サプライヤーは規格はオープンなので誰でも持っている。というかそれ取得してないと欧米の自動車メーカーとは仕事ができない。米国ホンダもサプライヤー側には入っているものの、規格を作る側の自動車メーカー側には日本の自動車メーカーはどこもいない。

 タイの部品サプライヤーに行った時も当時のTS16949持っていた。本質がわかっている人は、日本の各メーカーそれは文章と順番がちがっているだけで中身は同じと見抜いていた。けどそうでない人は、文言が違うだけで混乱していた。

 これ生成AIの得意な分野かもしれない。また追い越せるし引き離せるぞ。ただし利用する側としてだけど。

つづく